今年は雪が降らないので初雪を仏壇にお供えできません

私の実家には先祖代々の仏壇があります。祖父母とは同居していました。今でもお彼岸には実家のお寺に行きますし、お墓参りもしています。京都ではお彼岸に檀家(だんか)が集まり、みんなでお経を唱えてお勤めをし、その後はお寺でお昼をいただきます。
そして塔婆をもらってお墓参りに行くのですが、お墓もお寺に隣接した敷地にあるのでお寺とお墓が一連の行動でつながっていて便利です。お墓参りが苦にならないのは、すべてが近くにあるからでしょうか。

京都は大阪よりも冬は雪が降りやすいようですが、それでも積もるほど降ることは少ないです。私が小学生の頃に学校で雪合戦をした記憶がありますが、それほど京都で雪が降るのは数年に一度でしょうか。
それだけに雪が降ったり積もったりするのは、大人でもうれしく感じられます。雪が積もると私は裏庭の雪をふわっと手ですくい、お皿に載せて仏壇にお供えしていました。その冬で最初に積もった雪ですから、何となく神聖な感じがしたのです。しんと静まり返った仏壇の間には、そんな特別な雪がぴったりに思えました。
これを始めたのは大人になってからですが、なかなかいいお供えものでしょう?でも母は自分が死んだら、冷たい雪などを供えてくれなくてもいいと言うのですよ。風流のかけらもない意見ですね。

時間がたつと雪はとけて水になります。最初に雪を供えた時、とけて水になったのを見つけた母が私に言うのです、「あんた、仏壇に水を供えてるのか?」って。いえ母上、それは水ではなく雪だったのですが…。お皿に水を入れてお供えしたって、ありがたみのかけらもないですし。
そこで雪をお供えする場合は、とけているのに気づいたら水を捨てて新しい雪を入れるようにしました。見た目はきれいですが、やっぱり気持ちとしては二度目や三度目の雪は最初の一杯目とは神聖さが違いますね。私にしか分からない違いですけれど。

今年は京都に雪が舞ったことはありましたが、積もるほどではなかったそうです。今年はおじいちゃんとおばあちゃんには雪を見せてあげられそうにありません。今日は雨が降っていますし、どうやら春が近いようです。

では雪のお供えはまた来年ということで。

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